53分、高木善が直接FKでゴールを襲う。左のポストにはじかれたボールはGK児玉に当たってゴールへ。
「最近、チームがうまく流れに乗っていない中で、一発の集中力で結果を出せている」と語る背番号10のゴールで、我慢の前半を進めた東京Vが貴重な先制点を奪った。
しかし、この得点を契機に愛媛が攻勢を強めたことで、試合は両者のゴール前を行き来するオープンな展開へと推移する。J1昇格プレーオフ圏進出へ負けられない愛媛は、失点直後に安田を投入。シャドーの2枚を起点にしながら、2列目以降の選手がゴール前を強襲する場面を作っていく。71分には、右サイドのスローインをつなぐと、パスを受けた阪野がペナルティーエリアに侵入。混戦の中でゴールへ押し込み試合を振り出しに戻した。
勝利が不可欠な愛媛は、その後も木山監督の強気な采配でリスクを負った果敢な攻撃を見せる。一方、東京Vは相手が前がかりになったところを突き、スペースを有効活用しながらカウンターを狙った。
だが、「最後はどっちがスコアを動かすか分からない試合になった」(木山監督)中で、互いに追加点を決め切れず。後半ロスタイムに澤井が決定機を逸し、痛み分けのドロー決着となった。この結果により、東京Vはまたしても連勝を逃し、愛媛はJ1昇格プレーオフ圏進出が消滅した。(林 遼平)