ホームの北九州はボールを保持するものの守りを固める岐阜を崩せないでいた。だが、24分に先制する。原が背後のスペースを取ったところに風間宏希がミドルパスを合わせて生まれたこのゴールは、序盤の狙いが伏線となった産物でもあった。
試合開始直後から右SBの星原が岐阜の裏を取るオーバーラップを繰り返し、そこへ風間宏希がパスを送り込む。レオミネイロの攻撃力抑止を狙った策だったはずだ。この間、風間宏希から2トップの小松と原への縦パスはほとんどなし。その状態により岐阜に生まれたスキを原と風間宏希が逃さなかった。巧みな駆け引きから裏を取った原に風間宏希からのパスが送り込まれたとき、岐阜のCB鈴木潤は完全に置き去りにされ、原のループシュートを見送るしかなかった。
先制から4分後、北九州はパスミスから警戒していたカウンターを許し、レオミネイロによくコントロールされたシュートを決められる。同点とされてイヤな雰囲気になったが、風間宏希が今度は自らネットを揺らす。34分、小松のドリブルからのこぼれ球を右足シュート。狙い澄まして逆サイドに送り込んだ風間宏希の今季4ゴール目で、北九州が勝ち越しに成功した。
後半は早めの交代策を取りながら積極性を増した岐阜に押し込まれたが、全員守備で逃げ切りに成功。大一番をモノにした北九州が最下位から脱出した。一方、5連敗の岐阜は第2節以来となる最下位に転落した。(島田 徹)