Photo: Atsushi Tokumaru
■川崎フロンターレ
小林不在。満身創痍だが、不安を自信に変えて臨む
前々節・広島戦(2◯0)、前節・鹿島戦(1◯0)という強豪との連戦で勝利を収め、かつ無失点でしのいで最終節を迎える。こう書けば非常にチーム状況が良いように見えるが、決して内容は良くなく、谷口も鹿島戦に関しては「負け試合」と強調した。
加えて、攻撃を支えてきた小林が負傷離脱。左足の大腿裏肉離れで、おそらく1カ月ほどは離脱することになりそうだ。関係者の話によるとチャンピオンシップまでには間に合わせたいということだが、万全な状態を見込むことはできないだろう。「痛過ぎる」とは中村の言葉だが、ここまで15得点10アシストと貢献度が高かった選手が大一番で姿を消すダメージは大きい。ただ、いるメンバーでどうにかしなければいけないのも事実。満身創痍の状態だが、覚悟を決めて全力でタイトルへ向けてひた走りたい。
対峙するG大阪に対し谷口は「手強いのは間違いないし、どういう展開になるかは始まってみないと分からないが、ウチの最近の試合は悪いので…」と警戒心を示すと同時に不安感ものぞかせた。実際、ここ2試合は後方でのミスから多くのピンチに立たされてきた。ただ、失点に直結していないというのも事実であり、その結果を自信に変えて臨みたい。(竹中 玲央奈)
■ガンバ大阪
4位確保だけでなく、青黒の意地を見せる場
前節、二人退場者を出した新潟を振り切り、公式戦7試合ぶりの勝利(3◯1)を手にしたG大阪。「年間勝点4位は何としても確保しないと」と遠藤が力を込めるように、リーグ戦での現状の目標は逆転での4位確保。大宮のつまずきを待つ立場に変わりはないが、まずなすべきは川崎Fに勝利すること。
「しっかりとわれわれの力を示して、勝ちにいきたい」(長谷川監督)。川崎F戦は、不本意なシーズンに終始する大阪の雄にとって存在感を見せる格好の舞台でもある。年間勝点で1位の可能性を残す川崎Fに対して勝ち切れば、あらためてチームが持つ力を証明できるはず。前節も1トップで得点したアデミウソンとトップ下の遠藤による“16年モード”が機能性を見せるいま、難敵・川崎Fに勝てば、3連覇を目指す天皇杯にもつながっていくはずだ。
前節を前に右かかとを痛めた長沢を欠くが、前節は阿部が復帰し、岩下も最終ラインで存在感を発揮。「岩下に関しては連戦なので状態を見て決める」と慎重な姿勢を崩さない指揮官だが、攻守両面でベストに近い布陣でアウェイに乗り込む。「プライドを見せないといけない」(岩下)。最終節に懸けるのは4位確保だけではない、青黒の意地を見せる場でもある。(下薗 昌記)