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[日本代表]死闘の末に掴んだたくましき“初戴冠”/AFC・U-19選手権マッチレポート

2016/11/2 14:37


Photo: © JFA
耐えられる強さ。日本、辛抱強く勝機をうかがう

 準決勝から中2日という日程のため、サウジアラビアは慎重に試合へ入ってくる。そんな事前の予想は、予断に過ぎなかった。立ち上がりからサウジアラビアは日本に圧力を加えて簡単にビルドアップを許さない。開始2分には早くも、右FWアイマンのシュートがGK小島亨介の手をかすめてポストに当たるビッグチャンスを作られてしまった。
 この直後に日本もFW小川航基がドリブルシュートを放つ好機を作ったが、前半のチャンスらしいチャンスはこの1回のみ。38分には左サイドでDF中山雄太がアイマンに抜かれて決定的クロスを通される大ピンチも迎えるが、FWアブドゥルラフマン・アルヤミのシュートは枠外へ。以降、サウジアラビアのこのストライカーはゴール前で日本のDFであるかのように機能することになる。
「正直、うまくいかなかった」と内山篤監督が嘆いたように、日本の攻撃はなかなかかみ合わない。「ハーフラインを越えた先の攻め手が少なかった」と中山が首をひねり、MF堂安律が「もっと自分のところで(相手のプレッシャーを)いなさないといけなかった」と振り返ったように、FWを含めて攻めの起点ができず、結局延長前半のわずかな時間帯を除くと、日本が“らしい”攻撃を見せたシーンはなかった。
 ただ、「自分たちのサッカー」が披露できない流れになっても戦えるのが今大会の日本の強みである。中山、冨安健洋のCBコンビが相手に慣れて守備のリズムをつかみ始めると、試合はこう着していった。
 サウジアラビアも75分前後からロングボールを意図的に増やし、セットプレーを含めて高さを使ってチャンスをつかむが、日本も防空戦に定評のあるMF原輝綺を投入して対抗。チャンスは作られながらも最後の一線は破らせず、0-0のまま延長戦まで戦い抜いた。
 迎えたPK戦ではサウジアラビアの4番手が失敗したのに対し、日本は1番手の坂井大将から最後の小川まで見事なキックを見せて全員が成功。PK戦の末に死闘を制し、初のアジア王者に輝いてみせた。(川端 暁彦)

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