引き分け以上でJ1残留を決められる磐田は、仙台に1-0で勝利した。
「他会場のことは関係なく、まずは勝つことだけを考えてやりたい。2ndステージは勝てていないし(前節終了時点で1勝7分8敗)、勝ちに飢えている。その気持ちを前面に出さないといけない」
いつものボランチではなく左SBに入った宮崎が言うように、あくまでも勝ち点3をつかむことで磐田は来季への道を切り開くつもりだった。
その中で、先に仙台に先制点を許さないことも大きなミッションだった。
「最初に1点取られてしまうと、どうなるか分からない。自分たちが先に点を取れれば、そのあとに1点取られても問題ない。だからこそ先に点を与えないことを意識してやりたい」
そう大井が語るように、磐田は守備意識を高く保ちながら、前半最初の好機をゴールに結び付けた。4分、ゲームキャプテンの上田が直接FKでネットを揺らし、得意の左足で大きな仕事をやってのけた。
落ち着きを得たチームはその後もポゼッションで上回り、ジェイを起点に攻撃をしかけていく。選手同士の距離感も良く、ボールに複数の選手が絡んでいった。また、後半立ち上がりに訪れた劣勢の時間帯でも集中力を切らすことなく、大井を中心に耐え抜いた。
相手のミスに助けられた面もあったが、勝つことこそが重要だった磐田にとって結果以外の事象など二の次、三の次である。何より欲しかった結果を手にすることができた。いまは、その事実だけで十分だ。
ともあれ、サックスブルーは残留争いを勝ち抜いた。来季も、彼らが戦う舞台はJ1だ。(青木 務)