今季最多となる56,841人が年間勝点1位を後押し
前節の磐田戦(1○0)ですでに2ndステージ優勝を決めている浦和だが、視線の先にあるのは年間勝点1位の称号のみ。2位の川崎Fに1ポイント差をつけて首位で迎える最終節は、ホームで横浜FMを迎え撃った。勝てば文句なしで1位の座を守れる注目の一戦に今季最多となる56,841人の観衆が集まり、スタンドの大部分がレッズカラーの赤に染まった。
サポーターの大声援に後押しされるように、浦和は序盤から攻勢に出る。テンポ良いパス回しでプレッシャーをかわし、積極的にしかけていく。13分、駒井が右サイドをえぐって惜しいシーンを作り出す。30分には右サイドからのクロスのこぼれ球を拾った高木が狙うも、横浜FMのパク・ジョンスが懸命のカバーで防ぐ。さらに43分、左サイドからの直接FKを狙った高木のシュートはGK榎本の好セーブに阻まれた。
後半に入ると前半はシュート1本に終わった横浜FMもギアチェンジを図る。51分、カウンターで伊藤からのスルーパスに抜け出した齋藤が左サイドからDFをかわしつつカットイン。ほぼフリーの状態から放ったシュートは浦和守備陣にブロックされたが、この時間帯からノーガードの打ち合いの様相を呈する。
激しい攻防から先制に成功したのはホームの浦和だった。66分、柏木からボールを受けた関根が李とのワンツーを経て右足で狙う。シュートはGK榎本にブロックされたが、こぼれ球に柏木が詰めてゴールネットが揺れる。その瞬間、埼玉スタジアムが大きく揺れた。
しかし試合は終わらない。85分、途中出場の伊藤翔のスルーパスに抜け出したのは、こちらも途中出場のマルティノス。自慢の快速で関根の追走を振り切って左足から放たれたシュートがゴールに突き刺さる。
1-1のまま終了のホイッスルが鳴り響いた瞬間、スタジアムは静まり返った。少しの静寂を経て、大歓声とともに川崎Fの敗戦がアナウンスされる。リーグ戦全34試合を終えて、1位に立ったのは浦和だった。(藤井 雅彦)