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“闘える選手”をそろえたハリルホジッチ監督
今年最後の代表戦。親善試合のオマーン戦(11日・カシマ)と、W杯アジア最終予選・サウジアラビア戦(15日・埼スタ)。前者は後者の予行演習と見なされ、長年見慣れた既存戦力だけでなく、この11月シリーズで新たに選出された新戦力の試験場にもなる。
先月のメンバー発表時、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が招集にまだ慎重な姿勢を見せていた選手が、大迫勇也だった。その後もケルン(ドイツ)で先発出場し続け結果を残すFWが、今回約1年半ぶりに代表復帰を果たした。指揮官は語る。「大迫を選んだのはロジカルな理由だ。試合に出続け、以前よりゴールに近付けるようになった。フィジカルクオリティーがあり、ヘディングも強い」。ポストプレーと高さを併せ持つFWは、先月の代表メンバーにはいなかった。大迫はいま、代表の最注目選手の一人として挙げられる。
さらに大きなトピックはボランチの人選。浦和の柏木陽介が外れ、新たにG大阪で好調を維持する井手口陽介がA代表に初選出された。「井手口はずっと追跡してきた選手。左右両足で点が取れ、ボール奪取力も伸びている。本当に良い選手だ」と、ハリルホジッチ監督も現時点ですでにベタ褒め。オマーン戦でのテスト起用は濃厚と言えるだろう。
ほかにも12年2月以来の代表復帰となった久保裕也(ヤング・ボーイズ)、5カ月ぶりに招集された小林祐希(ヘーレンフェーン)が、指揮官のお眼鏡にかなった。柏木ではなく井手口を選んだことや、渡欧後タフなプレーを続ける小林祐を再び呼び寄せたことからも、負けが許されないサウジアラビア戦に向けて指揮官は“闘える選手”をそろえた印象だ。依然、進退問題もくすぶっている状態の指揮官。15日の試合で勝利を手繰り寄せるために、ハリルジャパンはより手堅く、現実的な視点でチーム作りを進めることになる。(西川 結城)