J1・1stステージの最終節は大宮に2-0で勝利を収めたものの、2位で終わってしまった。しかし、“2ndステージこそは”という気運の中で幕を閉じ、そこに悲壮感はなかった。
ただ、2ndステージ最終節・G大阪戦(2●3)の試合終了後に関しては、やや空気が淀んでいた。圧倒的に攻め立てた前半から一変して、後半は相手ペースに。そして、2点差をひっくり返されるまさかの展開で黒星を喫した。結果として1年間、34試合を終えて2位。首位の浦和が横浜FM相手に引き分けたため(1△1)、勝利を収めていれば逆転で年間勝点首位を手にすることできていたが、勝ち切れない“いつもの川崎F”が最後の最後で顔をのぞかせた。
とはいえ、潤沢な資金を持っているわけではないこのクラブが、多くのけが人を抱えながらも年間で『72』というクラブ史上最多(J1)となる勝ち点を積み上げたのだ。敗戦後は一部のサポーターからブーイングが起こったものの、ひと呼吸を置いてその成果をポジティブに捉えた反応も多く、等々力陸上競技場には拍手やコールが鳴り響いた。
そして、そのようなサポーターの反応を受け、風間監督は「お別れするときもそんなに悲しくはないのかなと思っていました。だけど、こうやって拍手をいただき、『ここにはもう来ないんだな』と思うと寂しい気持ちになりました」と語った。今季限りでの退任が決まっている指揮官の口からは、常日頃から“支えてくれるサポーター”への感謝の気持ちが述べられたが、このリーグ最終節という節目であらためてその偉大さを感じたのだろう。この思いが、チャンピオンシップへの力となることを期待したい。(竹中 玲央奈)