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[鹿島]サポーターに誓ったタイトル奪取/特集・それぞれのホーム最終戦

2016/11/7 6:00


 8針を縫う裂傷を負った小笠原が、流れる血を拭っただけでピッチに戻ろうとする。「時間がねえんだよ!」と叫びながらピッチを去り、残された選手も奮闘したが、同点の気運は生まれない。そのまま試合終了を迎え、スタジアムに残ったのは微妙な空気だった。
 チャンピオンシップ(CS)を戦う権利はすでに持っており、天皇杯とともにシーズンはまだまだ続く。確かに、タイトル獲得のチャンスはあるが、2ndステージは6勝2分9敗と半分以上の試合で敗れ、1stステージの強さは最後まで戻らなかった。さらに、突き付けられたリーグ戦4連敗という事実。何を拠りどころにCSに向かえばいいのか分からないサポーターにとって、選手や監督の言葉は最後の頼みの綱。息をのんで待つサポーターに対し、ホーム最終戦の挨拶に立つ選手会長の西は、強い言葉でタイトル奪取を断言した。
「この状況から優勝したら、それは気持ち良いものになる。僕たちは絶対に勝てると思っています」
 次いでマイクの前に立った石井監督の表情は硬かった。
「すべてのタイトルを獲得することを目標に始め、1stステージは優勝することができましたが、ルヴァンカップ、スルガ銀行チャンピオンシップ、そして2ndステージ。不甲斐ない結果に終わってしまいました。これは、すべて私の責任だと思います」
 そう言って、今季ここまでに逃したタイトルの責任をすべて負う姿勢を示す。残された二つのタイトルについては、「残りの天皇杯、チャンピオンシップをしっかり獲って、みなさんと喜びたいと思っています」と全力を尽くすことを誓っていた。チームは2日間のオフを挟んだあと、7日から天皇杯4回戦・神戸戦(12日)に向けて再始動する。(田中 滋)

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