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[新潟]葛藤の交代カード/特集・それぞれのホーム最終戦

2016/11/7 6:00


「ホーム最終戦でああいうゲームをせざるを得なかった。トータルで考えたら、悔しさのほうが大きい」。片渕監督は複雑な胸中を振り返った。0-1で迎えた86分。勝ち点で並ぶ名古屋も1-3で負けており、新潟は得失点差で優位に立っていた。ホーム最終戦であることを考えれば、点を取りにいく姿を見せたい。だが「残留が目的。僕の決断をスタッフも尊重してくれた」。葛藤の末、3枚目の交代カードは守備固めに使った。
 新潟の誰もがチームと仲間を思って戦った。出場停止のレオ・シルバに代わりボランチで起用された小泉は、鈴木とともに気合いの丸刈りで出場。「レオ(・シルバ)のぶんも背負ってやる」と8番に劣らぬ運動量と気迫で攻守に奮闘した。急性白血病と闘う早川と新潟ユース(現・U-18)で同期の西村は「(早川)史哉が戻る場所はJ1でなければ」と執念の守備。80分、ピーター・ウタカのシュートをゴールライン上でクリアしてピンチを救った。出場を切望していた大野はクローザーとして86分に投入されると、8月に負傷した右ひざの痛みが残る中でも体を張って任務を完遂。チーム一丸で守備に徹し、J1残留を果たした。
 不本意なままシーズンは終われない。「天皇杯ではアグレッシブに、持っているものを思い切りぶつけたい」(片渕監督)。悔しさを力に変え、新潟らしく頂点を目指す。(野本 桂子)

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