C大阪、試合前にJ1自動昇格の可能性が消滅
試合前に2位の松本が勝利したことにより、今節を戦う前にC大阪のJ1自動昇格の可能性は消滅。昨季に比べて選手層も厚く、優勝を目指したシーズンでのこの結果に、失望感は拭えない。勝負どころの10月に失速して上位から離される展開も昨季と同じだ。ただし、出場が確定しているJ1昇格プレーオフを勝ち抜けば、J1昇格という目標は達成される。まずはJ1昇格プレーオフ準決勝をホームで戦うことができる4位はキープしたい状態で迎えた一戦だった。
C大阪は試合開始から積極的に攻め込むと、4分、杉本が中央をドリブル突破してシュート。11分にも清原がペナルティーエリア内で相手DFを鮮やかにかわしてシュートを放つ。しかし、いずれも愛媛のGK児玉に防がれると、その後も愛媛守備陣の粘りの前に、C大阪は好機で決め切ることができない。
一転して、後半は開始から愛媛の攻撃を受けると、大熊監督は流れを変えるべく素早く決断。56分という早い時間帯に澤上に代えて酒本を投入した。57分、早速、田中のパスから酒本が惜しいチャンスを迎えると、直後の58分。思わぬ形からC大阪に先制点が転がり込んだ。茂木のバックパスを受けようとバックステップを踏んだ藤田がゴール前で滑って転倒。詰めていた杉本が無人のゴールへ蹴り込んだ。粘り強い守備を続けていた愛媛にとっては痛恨の失点だった。
直近のホーム戦では、4試合連続で2失点を喫していたC大阪だが、この試合では守備陣が懸命に耐えた。81分には、けがから復帰後、初のベンチ入りを果たしていた柿谷が出場し、前線でうまく時間を使った。73分にカウンターから杉本が持ち込んだ場面や、後半ロスタイムにソウザがGKと1対1になった場面など、追加点のチャンスを逃したことは課題だが、C大阪は5試合ぶりに勝利。エースの復帰という明るい材料も手にしつつ、J1昇格プレーオフを勝ち抜くための第一歩を刻んだ。(小田 尚史)