讃岐のコレクティブな守備に苦戦するも、清水は相手のスキを見逃さず
怒涛の連勝街道を突き進む清水の快進撃は止まらず。追いすがるホーム・讃岐の追撃を振り切って7連勝。今節、首位・札幌が敗れたため、J1自動昇格はもちろん、一気にリーグ優勝の可能性も出てきた。
ただ、この試合で清水はラクに勝利をつかんだわけではなかった。序盤はコレクティブな讃岐の守備の前にペナルティーエリア内に侵入できず。あえてテンポアップさせず、前半を無失点で乗り切りにきた讃岐の歩調に合わすように攻撃のアクションもやや緩いものになった。ボールは保持するものの、“狙い”という面では讃岐の目論見どおりに試合は推移していた。
しかし、それでも勢いと自信に満ちあふれるチームは相手の一瞬のスキを見逃さなかった。37分に松原、大前が続けてゴールを脅かすと、このプレーで讃岐守備陣の足並みが乱れた。その直後、クロスのクリアをチョン・テセがヘディングで折り返すと、その対応を見誤りゴール前で緩慢さを見せたエブソンを出し抜いた枝村が押し込み、清水が先制に成功した。
後半にもエブソンの緩さを突いて巧みに崩し、チョン・テセが追加点。その後も3点目を奪うチャンスが幾度か訪れるなど快勝ムードが漂った。しかし、チャンスを逃し続けると讃岐の猛反撃を食らい、1点を返されたあとも危ない場面を複数作られ苦戦。辛くも逃げ切りに成功したが、終盤は明らかに清水のプレーからは“油断”が見て取れた。
しかし、清水の小林監督は「メンタル的にしっかりするということをこの試合で学んだ」とリーグ最終盤でいま一度気を引き締め直すきっかけを得たとポジティブに捉えた。課題の発見、克服を繰り返すことで、そのたくましいオレンジの鎧はさらに強固になっていくことを感じさせた。(松本 隆志)