圧倒的な身体能力の差を感じさせた札幌。特に体格やフィジカル面では徳島を凌駕していた。
8名が170cm台の徳島に対し、190cm以上の増川を筆頭に8名の選手が180cm以上というメンバーで構成された札幌。クロス攻撃を中心に個の争いで優位性を保ち、先制点も増川が競り合ったこぼれ球をジュリーニョが押し込んで決めた。
しかし、個の力強さを見せる一方で失点場面はあっけなかった。強風の影響があったとはいえ、徳島のゴールキックが自陣のゴール前まで流れ、簡単に最終ラインの背後を取られて同点弾を許した。2失点目も個のドリブルにはがされたところからあっけなく逆転を許した。フィジカルを中心とした攻撃の強さがある一方で、クロス攻撃以外での連動した形は少なく、途中出場の内村のドリブルからの仕掛け以外では怖さを感じさせなかった。同時に守備面でもリードを許している中、カウンターで自陣に戻り切れない切り替えの緩さが垣間見られた。J2の中では個の強さが目立つ一方で、J1自動昇格に向けて組織的かどうかという点では危うさが感じられた。
残り2節という状況下、2位の松本に勝ち点で並ばれて得失点差はたったの『1』。また得失点差で圧倒的に優位な3位の清水には勝ち点3差に迫られた。ここまで独走で自動昇格候補を貫いてきた札幌だが、直近4試合で3敗という結果を受けて一気に雲行きが怪しくなってきた。現在も1位という順位に変動はないが、ここ数節の流れからすれば次節・千葉戦は大きな山場となりそうだ。(柏原 敏)