Photo: Norio Rokukawa
高い競争意識がチームに刺激をもたらす
11月11日のオマーン戦と15日のサウジアラビア戦に向け日本代表の合宿が6日にスタートした。
今回はまず11日に「サウジアラビアに似ている」とヴァイッド・ハリルホジッチ監督が語るオマーンとの親善試合でテストや確認を行い、その後、W杯アジア最終予選前半戦の節目となるサウジアラビア戦に臨む。そのため、オマーン戦までの5日間は、レギュラーシーズンを終えたJ1勢中心の国内組と、段階的に合流する欧州組の間で練習強度に差を付け、徐々にコンディションを高めながら全体の意識を引き上げる練習に取り組んでいる。
2日目となる7日の練習で目を見張ったのが“デュエル”にフォーカスした練習。センターサークル大のエリアに4つのミニゴールを設置して、30秒という制限時間の間にボールを持った側がしかけ、もう一方が阻止して、奪ったら素早くゴールを狙うというものだ。最初は1対1だったが、2対2と発展させていった。新調された赤いトレーニングウェアを着た選手たちはボールを巡って狭いエリアでバチバチと体がぶつけ合ったが、その中で初招集の井手口陽介が物怖じすることなく、特徴である激しい当たりを発揮していたのが印象的だった。
この2戦では、ケルンで活躍し1年5カ月ぶりの復帰となった大迫勇也はもちろん、「プレー機会の少ない選手にもチャンスを与えたい」とハリルホジッチ監督が語ったように、若い久保裕也や井手口、前回は出番のなかった齋藤学にもチャンスはあるはず。高い競争意識がチームに良い刺激をもたらす雰囲気がある。また、サウジアラビアの映像などはすでに渡され、チェックするように通達されるなど、対戦相手のイメージ共有の準備を進めている。特にこれまで4失点はすべてセットプレーから喫しており、選手たちも課題として認識している。競争心と共通意識を同時に高め、まずは11日のオマーン戦に照準を合わせる。(河治 良幸)