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[天皇杯]4回戦で早くも実現した今季のJ1頂上対決/川崎F×浦和 天皇杯4回戦プレビュー

2016/11/11 6:00


■川崎フロンターレ
ボランチに大久保抜擢も? 赤い壁に若手が挑む

 4回戦屈指の好カード、これ以上ない相手を迎える川崎Fがそろえるメンバーは、意外性の大きいものになりそうだ。左足のふくらはぎを痛めていた大島はこの天皇杯4回戦での復帰を目指していたが、10日の段階でも練習に姿を現さず、出場は難しそうだ。加えて、同日には中村も不在。ボランチはエドゥアルド・ネット、橋本、そして板倉の3人を中心に回され、大久保がこの位置に入ることもあった。これに関して風間監督は「使うかもしれないし、普通にあること。いろいろなことをやっている。いつも言っているとおり、ポジションではなくてうまくやれればいい。(大久保)嘉人はどこをやらせても一番うまい」と語る。本人も特段、この位置で使われることについての困難さを語ることはなかった。ただ、「嘉人さんには前で点を取ってほしい」(車屋)という声もある。最も怖さが出るのは最前線であることを考えれば当然である。こればかりは、フタを開けてみないと分からない。
 そして、もう一つ注目すべきは板倉の存在。三好と同期加入の下部組織育ちの新鋭が、この浦和との大一番で先発に抜擢される可能性が大きい。リーグ戦最終節のG大阪戦(2●3)で得点を挙げた長谷川、三好らに続いて結果を残したいところである。「若い選手というのは未来に希望しかない」と風間監督も期待を寄せる。
“風間フロンターレ”が見られる試合も残り少なくなった。これまでにチームを支えてきた中村や大久保、小林らに代わる若い選手たちがこの浦和戦という大一番で躍進し、勝利を奪えれば来季以降に向けて大きな意味を持つ。主力不在というこの状況を、チャンスと捉えてこの一戦に臨みたい。(竹中 玲央奈)

■浦和レッズ
勝利が自信に。ここが三冠へ向けた第一関門

「(天皇杯4回戦での)対戦が早いなって。いまじゃないでしょ」。そう言って笑ったのは宇賀神だった。笑顔は冗談含みであることを意味するが、その言葉には本音も込められている。対戦すれば常に好ゲームとなり、今季のリーグ戦で年間勝点1位を争い続けた浦和と川崎F。チャンピオンシップ(CS)決勝でも対戦する可能性がある両者の対戦が天皇杯の4回戦では「早い」と言わざるを得ない、屈指の好カードだ。
 浦和にとってはこの試合はただの“天皇杯4回戦”ではない。浦和は今季唯一、国内三冠を狙えるチームであり、天皇杯も頂点を狙って戦うことは言うまでもない。ただそれだけではなく、リーグ戦が終わってCS決勝まで3週間以上空く中で、ここで公式戦を戦うことはCSに向けても大きな意味を持つ。その相手がCS決勝で対戦する可能性がある川崎Fであれば、その意味はさらに色濃くなる。
 タイトルにつながる試合を“前哨戦”と表現するのは少々気が引けるが、CSを基準とするならば、その行方を占う一戦にはなり得るはず。特に川崎Fは今季のリーグ戦ではアウェイ(1st第8節・1○0)で完勝した一方で、ホーム(2nd第9節・1●2)では敗れた相手。川崎F相手に連敗することで自信を失う、それと同時に相手に自信をつけさせることは避けたい。西川、槙野は日本代表で不在だが、ルヴァンカップでは主軸を欠きながらも勝ち進んだ。川崎Fは負傷者が続出しており、主力不在は言い訳にはならないだろう。
 国内屈指の好カードを制することは、三冠に向けて進むと同時に、CSへ勢いをつけることにもなる。そのために必要なのは自分たちのサッカーで勝利し、自信をさらに深めることだ。(菊地 正典)

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