Photos: Manabu Kobayashi
「(札幌の)チームコンセプトは一体感。ここに来ている選手だけではなく、札幌で応援してくれている選手もいて、北海道の試合ではないのにこれだけ多くのサポーターが応援に駆け付けてくれた。サポーターが良い雰囲気を作ってくれた」(宮澤)。
劇的な形で千葉を下し、土壇場で勝利をつかんだ札幌。彼らには“12番目の選手”という名のサポーターによる強烈な後押しがあった。
アウェイの地にもかかわらず、集まった札幌サポーターは約3,000人。通常よりもフクアリのアウェイゴール裏エリアは拡大されたが、それでもゴール裏に入り切らなかった人たちがメインスタンドに座る姿も見られ、試合前のウォーミングアップの時点から圧倒的な熱量で選手を支えた。
その光景を見た札幌の四方田監督は「前節(徳島戦・1●2)同様にしびれた。本当に感傷的になった」と話し、主将の宮澤も「サポーターに背中を押してもらった」と、スタンドからの声援が大きな力になっていたことを明かした。
だからこそ、最後まであきらめることはなかった。「前半に失点してしまい苦しくなったが、下を向く選手はいなかった。後半は何度も何度もゴールに向かった。そして、体を張って守って、同点に追い付き、逆転することができた」と四方田監督。札幌を愛するサポーターの声援が選手に勇気と希望をもたらし、それが後半ロスタイムでの劇的な逆転ゴールにつながったことは言うまでもないだろう。
ただ、これで終わったわけではない。「自分たちはまだ何も成し遂げていない」と宮澤が話すように、最終節となる20日の金沢戦でJ1昇格を決めなければ、この勝利は意味をなさない。スタンドの声援に支えられてつかんだ1勝。札幌は最終節もサポーターとともに戦い、必ずJ1昇格を果たす。それが選手に課せられた今季最後の使命だ。(松尾 祐希)