J1昇格プレーオフ進出を決めて安堵の気持ちが芽生えていた京都と一ケタ順位でシーズンを終えるために少しでも勝ち点を積み上げたい愛媛。その心模様がピッチに表れたようなゲームだった。
前半はお互いが中盤で激しい攻防を繰り広げる中、30分を過ぎて両チームに決定機が訪れる。34分、カウンターから愛媛の表原が抜け出してGKと1対1になるが、シュートチャンスを逸してしまう。35分には京都が愛媛の守備陣を崩し切るが、アンドレイのヘディングは枠を捉えず。その直後には京都のイ・ヨンジェがゴールネットを揺らすが、混戦での接触がファウルとなり、先制ゴールは幻に終わる。
ともに先制機を逃すと、試合の流れは愛媛に傾く。3バックの脇で起点を作ろうとする京都に対してスペースを埋めて対応し、セカンドボールの争いでも優位に立つ。スコアが動いたのは69分。京都のゴールキックをはじき返すと、最終ラインのギャップを突いた瀬沼にパスが渡り、愛媛が先制する。その後も危なげなく試合を運んだ愛媛が1-0で逃げ切り、価値あるアウェイゲームでの勝ち点3を手にした。
これがホーム最終戦となった京都は反撃の糸口をつかめず、J1昇格プレーオフを前に不安を残す内容となった。目標設定の難しい試合だったことは否めないが、試合後の石丸監督は「何も残らないゲーム」と収穫の乏しさに表情を曇らせていた。(川瀬 太補)