Photo: Atsushi Tokumaru
チームの潜在力を引き出した明確な狙い
リーグ終盤戦は4連勝。さらに城福浩前監督の解任後、指揮官に就任して以降のリーグ戦成績は、8勝2分2敗。数字という客観的な評価を見ても、篠田監督は悩めるFC東京を見事に立て直した。
福岡で監督を経験し、12年からFC東京のコーチに。これまでランコ・ポポヴィッチ元監督、マッシモ・フィッカデンティ元監督、城福前監督体制をそれぞれ支えてきた。今年7月下旬に監督に就任すると、自信を失いかけていた組織は徐々に蘇生していった。
サッカースタイルはシンプルかつハード。[4-2-3-1]システムをベースに、しっかりボールをポゼッションしながらも、縦にも素早い攻撃を植え付け、相手ボールになれば激しくプレスを掛けて奪い返す。「組織的に戦いながらも、一人ひとりが目の前の敵に勝つ」(篠田監督)。その明快な狙いは、迷走していた集団を軌道修正する上でうってつけの手法だった。
「コーチの時代が長かったので、僕らの良さや特徴を深く分かった上で起用してくれる」(東)。不可解な起用法も少なく、チームの潜在力をしっかり発揮することに長けた采配ぶりだった。(西川 結城)