長谷部監督代行は言った。「ボールには触れていたし、攻撃できていた」。千葉は前半、ビルドアップから高い位置にボールを運び、讃岐が組んだ守備ブロックの攻略に何度となくトライした。
だが、ホームで今季最終戦を迎えた讃岐は堅い。「ミドルゾーンでブロックを作り、(ボールを)奪ってカウンター」というプランを体現した選手を北野監督は誇る。38分には讃岐が素早い攻撃から見事に千葉ゴール前を崩した。右サイドの西の戻しのパスを渡邉がクロス。競った馬場のこぼれ球を砂森がファーへ。それを仲間が頭で落として再びの馬場だ。「全員が勝ちたかった」とチームの総意を語った背番号11。待望の先制点をゴール右に押し込んだ。
前半を振り返り、「迫力が足りなかった」と話した千葉の町田。後半は果敢に攻撃のギアを入れ、途中出場の菅嶋が前後の潤滑油となり崩しのアクションを起こす。前半に比べて前線の連係に可能性を見いだしたが、讃岐の堅牢は崩れない。それでも90分、船山のFKをオナイウが頭で合わせて千葉が同点に追い付き、試合終了のホイッスルは鳴った。
北野監督は先制しながら同点にされた展開を「今季を象徴する試合」と評する。馬場もまた、前節でクラブ3年連続のJ2残留達成に「『良かったね』では先はない」と自戒を胸に刻む。課題を見いだし、さらなる欲望をたぎらせる讃岐の今季最終節となった。(小野 慶太)