アウェイでの同一カード(第19節・1○0)で勝利している愛媛だが、今節ではそれと同じ展開にはならず。前回の対戦では引いた位置でブロックを作って相手が出てきたところに好機を見いだしたが、この試合はホーム最終戦であるだけでなく、今季限りで退任する木山監督のラストマッチ。「そういう(守備的な)サッカーではなく、積極的に前から行こうと臨んだ」(瀬沼)と愛媛が目指すサッカーで町田に挑んだ。
しかし、町田は勇んで向かってくる愛媛の前線からの守備をいなすと、逆にそこからプレッシャーを掛けてジリジリと愛媛を自陣に追い詰めて主導権を握ることに成功。中島が労を惜しまぬハードワークで愛媛の守備を揺さぶれば、仲川がそのスピードを武器にディフェンスライン際での駆け引きを優位に進める。そして35分、FKのこぼれ球をリ・ハンジェが利き足ではない左足で豪快なミドルシュート。これが鋭い放物線を描きながらゴールに突き刺さり町田が先制。
後半になると愛媛も反撃を試みるが、何とかフィニッシュシーンまではたどり着くものの、最後の局面で精度を欠くなどゴールを奪うには至らず。指揮官を勝利で送り出すことは叶わなかった。
3連勝でシーズンを締めくくった町田は6位フィニッシュこそならなかったが、相馬監督は「最終節までそこを意識してやれたことは幸せなこと」と話し、これを来季への成長につながる手ごたえとした。(松本 隆志)