ホーム開幕戦(第3節・群馬戦)に続き、1-0で勝利したホーム最終戦。リーグ戦を3連勝で締めくくったC大阪だが、J1昇格プレーオフという決戦が控えているため、笑顔はあくまで限定的だった。
試合後のセレモニーでは、サポーターへの挨拶のため、大熊監督がマイクスタンドの前に立つと、スタンドからブーイングが飛んだ。指揮官は微動だにせず感謝の言葉を述べたが、不穏な空気も流れた。
ただし、そのあとに選手を代表して挨拶した主将の柿谷が、「優勝できなかったこと、自分がけがをしてプレーできなかったこと、本当に悔しくて申し訳ない気持ちでいっぱいです。ただ、J1昇格のチャンスは残っています。皆さんの力がいま以上に必要です」と話し、「いま、監督に向けられたブーイングが次は声援になるように、僕らは必ずJ1に上がります。もちろん一人ひとり思うところはあると思いますが、C大阪が一つになって勝たないとJ1に行っても意味がないと思うので、一つひとつ勝って、最後はみんなで笑顔で終われるように、最後まで頑張りましょう」と機転を利かせたスピーチを行うと先程とは一転して、場内は拍手と歓声に包まれた。
4位という順位には誰も満足していない。それでも、J1昇格プレーオフに挑むチームは後押ししたい。そんな感情がスタジアムを支配した。滞りなく進むセレモニーではなかったぶん、J1昇格に挑む一体感は増した印象も受けた。昨季に続き、今季もJ1自動昇格を果たすことができなかったC大阪だが、“勝負弱さ”や“波”は、このクラブが長年抱えている課題でもある。1年間の結果に対する責任を選手も痛感しているからこそ、「やっている僕らが結果を残せなかったのがすべて」(柿谷)と言い訳や責任転嫁はせず、チームはJ1昇格プレーオフを勝ち抜くことに集中している。(小田 尚史)