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[インタビュー]FW 9 杉本 健勇(C大阪)/J1昇格プレーオフ準決勝 C大阪×京都

2016/11/25 6:00


「リーグ戦で何点取ったとかはもうどうでもいい。ここで点を取れるかどうか」


“運命”のJ1昇格プレーオフ

―昨季の川崎Fへの移籍を経て、1年でのC大阪に復帰した今季、ここまでチームをけん引する活躍を見せてきました。あらためて、昨季の川崎Fでの経験を聞かせてください。

「川崎FはJ1でも上位を争うチームで、やっぱりレベルの高い選手が多くて、かつ、経験ある選手もたくさんいました。そうした環境で1年間過ごして、自分の中で、良い意味で考えさせられることもあったし、学ぶことも多かったです。このチームに帰ってきて、それを自分自身が表現しないといけないとも思いました」

―C大阪への復帰は、昨年のJ1昇格プレーオフ決勝でC大阪が昇格を逃すという結果を受けて決断したとのことですが、どのような心境だったのでしょうか。

「プレーオフの前からそういう話をもらっていたのですが、セレッソがJ1に昇格したら戻るつもりはありませんでした。『J1に上がったから戻ります』というのは自分の中であり得ないことでした。それが、決勝で昇格を逃すという結果になり、自分の中で決断しました。ただ、自分の意向だけで戻れるわけでもない。セレッソも強い覚悟で自分に(復帰の)話をくれましたし、クラブにも感謝しています。僕も強い気持ちと覚悟を持って戻ろうと決意しました」

点を決めたい、チームを助けたい、ただそれだけ

―昨季、自身の運命を決めた舞台に、今季は当事者として立つことになりましたが?

「本当は(J2で2位までに入って)自動昇格したかったですけどね。でもここまで来たら振り返っても仕方ない。あと2試合勝ったら昇格できると切り替えてプレーオフに集中していきたいです。プレーオフでは順位によるアドバンテージ(引き分けの場合上位チームが勝ち抜け)があって、先に点を取ればかなり優位に立つことができるので、自分自身、点を決めたい、チームを助けたい、ヒーローになりたい、そういう思いだけです。リーグ戦で何点取ったとかはもうどうでもよくて、ここで点を取れるかどうかが勝負になると感じています」

―取材する側としても、昨季のJ1昇格プレーオフはものすごく緊張感がありました。

「やっぱり、僕もすごく緊張すると思いますよ。いまはまだ実感はないですけど、一つの判断、一つのプレーが勝負に関わってくると思います。ただ、気負い過ぎると、チームとしても個人としてもらしさが出ないと思うので、緊張感を楽しみたいとも思います」

―昨季のJ1昇格プレーオフでは、1点の重みも感じました。

「今季のリーグ戦でも、1失点のダメージがズッシリ来てしまう試合が多かったと思います。そこがこのチームの課題でもあると思うので、仮に1点取られても2点取れるという自信を持ってプレーオフには臨みたいですし、自信を持って点を取れる形をそれまでに作っておきたい。プ練習からも、点を取る形をもっと突き詰めていきたいです」

―リーグ終盤は連勝もできていますし、J1昇格プレーオフに臨むチームの雰囲気は良さそうですが?

「僕自身、J2からJ1にチームを上げるという戦いは初めてですし、ここまで大きいものが懸かった試合も初めてです。自分自身のプロサッカー選手としてのキャリアを考えても、ここで何ができるかがとても大事だと感じています。楽しみな部分と不安な部分のどちらもあります。ただ、相手がどこであろうと勝ち上がれる自信はありますし、『俺が点を取ってJ1に上げる』という気持ちをモチベーションにして、いまはやっています。必ず達成したいです」

―選手たちはもちろん、サポーターもJ1で戦うセレッソの姿を待ち望んでいると思います。

「サポーターの皆さんには、アウェイも含めていつも応援していただいて感謝しています。その応援は僕たちの力になっていますし、僕らを信じて一緒に戦ってほしいです。最後に勝って、みんなをハッピーにさせたいと思います」

(取材・小田 尚史)

杉本 健勇(すぎもと・けんゆう)1992年11月18日生まれ、24歳。大阪府出身。187cm/79kg。FCルイラモスヴェジット→C大阪U-15→C大阪U-18→C大阪→東京V→C大阪→川崎Fを経て、2016年にC大阪へ復帰。J1通算113試合出場17得点。J2通算59試合出場19得点。

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