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[特集]FW 9 永井 龍(長崎)/飛躍した男たち2016・J2編

2016/12/16 6:00


2016年、眠れる龍が覚醒した

 長崎の2016シーズンを振り返るとき、永井龍の名前を欠かすことは絶対にできないだろう。早くからその才能を注目されながら、これまでのプロ6年で挙げた得点はわずかに『5』。長く力を出し切れずにいた未完の大器は、長崎でリーグ17得点を挙げ、第16節・岐阜戦(4●2)ではプロ初となるハットトリックも達成。J2屈指のストライカーとして開花することに成功した。
 開花した理由の中で最も大きかったものを挙げるとすれば、それは“意識の変化”だ。「周囲にうまい選手が多いC大阪と違い、長崎では自分でいろいろなプレーをやらなければいけない」と高木監督が指摘したとおり、「自分が得点をしなければチームが勝てない」(永井)という自覚が自ら勝負する姿勢を引き出し、プレーの幅を大きく広げることへとつながった。その最たるものが、C大阪の関係者が「あんなプレーをする永井は見たことがない」と評した、ゴール前での積極的なドリブルや、5月のベストゴールにも選ばれた第11節・北九州戦(2△2)のバイシクルシュートと言えるだろう。
 さらに得点を重ねる中で、周囲の「守備が耐えれば龍が得点を取ってくれる」(前田)という信頼が増し、より永井の積極性を後押ししたことも大きかった。もとから得点能力は高かっただけに、責任感と自信を得て生まれた意識の変化が、眠れる龍を起こすカギだったと言っていいだろう。(藤原 裕久)

永井 龍:1991年5月23日生まれ(25歳)180cm/73kg

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