■昨季に続き、2ステージ制で行われた16年のJ1リーグ。年間勝点でトップに立ったのは浦和だったが、“王者”となったのはチャンピオンシップ準決勝で川崎Fを、そして決勝で浦和を退けた1stステージ王者の鹿島だった。エルゴラッソではそんなJ1のEGアワードを実施。MVP、ベストイレブンを記者投票(※)と本紙平均採点をもとに、最優秀監督、ニューカマー賞、EG賞を編集部の意見を集約して選出した。MVPに輝いたのは記者から最多の票を集めた浦和の阿部。ほかの有力候補たちを抑え、今季のJ1の“顔”に選ばれた。
※J1担当記者17名に各ポジション1〜3位までのベストプレーヤーを選出してもらい、1位・5pts、2位・3pts、3位・1ptsで集計。それとは別に各記者1票でMVP投票を実施。
今季のJ1・MVPは浦和を支え続けた鉄人・阿部勇樹
2016年、エルゴラッソが選ぶJ1・MVPに輝いたのは最多の記者票数を集めた浦和の阿部。「1年を通じて出場を続け、パフォーマンスが安定していた」(板垣晴朗記者/仙台担当)というように、その“安定感”を評価する声が多く聞かれた。
ベストイレブンでは、GKにリーグ最少失点(28失点)を達成した浦和の西川を選出。記者17名中13名がGK部門の1位に推し、「広大なスペースをケアし、巧みな足元の技術で浦和のスタイルを守り抜いた」(小野慶太記者/神戸担当)点などが評価された。
DFで最多の記者票数を集めたのが鹿島の昌子。横浜FM担当の藤井雅彦記者が「成長力には目を見張るものがある。リーグ屈指のDFに変貌した」と語るように、この1年を通じての成長度はポジションを問わずリーグ随一。その昌子とともに3バックを形成するのが浦和の槙野と遠藤。今季の槙野は攻撃ではなく守備で力を発揮。タイトな守りが光った。加入1年目の遠藤はすぐにチーム戦術に馴染み、守備はもちろん、攻撃の一歩目としても欠かせない存在となった。
MFはウイングを外し、変則的な陣形に。ダブルボランチにはMVPの阿部と柏木の浦和コンビを選んだ。柏木は1年をとおしてプレーの波が少なく、長短のパスで浦和攻撃陣をけん引した。攻撃的MFには大宮の家長と川崎Fの中村を配置。家長は持ち前の技術でチームを引っ張り、過去最高順位(年間5位)到達に大きく貢献した。今季の中村は攻撃的MFとしても大車輪の活躍。MF部門の得票ポイントではMVPの阿部を抑え、堂々トップに輝いた。
FWはエースの風格を身につけた川崎Fの小林、鹿島の1stステージ優勝、年間優勝に貢献した金崎、得点王に輝いた神戸のレアンドロの3人を選出した。レアンドロに関しては「守備においてプレスの掛け方もいやらしい」(杉山文宣記者/福岡・鳥栖担当)と、その守備面を評価する声も多かった。惜しくも選外となったが、レアンドロともに得点王に輝いた広島のピーター・ウタカの活躍も目を見張るものがあった。