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[天皇杯]G大阪の3連覇を阻んだのは横浜FM/横浜FM×G大阪 準々決勝マッチレポート

2016/12/26 6:00


Photos: Atsushi Tokumaru
天野純の後半ロスタイムの劇的弾で横浜FMが接戦を制す

 互いに4回戦から6週間のインターバルを挟んで臨む準々決勝となった。戦前、エリク・モンバエルツ監督は「両チームにとってインテンシティーの高いプレーを出せるかどうかがポイント」と繰り返していた。心身ともに難しい状況で臨む一戦だけに、試合の入り方が重要になってくることは容易に予想できた。
 序盤、そのインテンシティーで上回ったのは横浜FM。特に守備時の出足が鋭く、ボールを奪ってからは手数をかけないスピーディーな攻撃で相手ゴールに迫る。開始1分に前田と天野が決定機を迎えた事実がその証左と言えるだろう。いずれのシュートも決まらなかったが、ゲームの主導権を握ることに成功した。
 それに加えて、この日のトリコロールは不得手としていた自陣からのビルドアップで進捗を見せる。GK榎本や最終ラインから丁寧にショートパスをつなぎ、天野と喜田のダブルボランチは勇気を持って前方向にボールを運ぶ。天野は「自分とキー坊(喜田)のところで逃げるのではなく、相手を一枚はがす」というテーマを実践し、数多くのチャンスを作り出した。
 前半こそ好機を決め切れなかった横浜FMだが、後半に入ってスコアボードを動かすことに成功する。右サイドを抜け出した齋藤がキム・ジョンヤに倒されてPKを獲得し、これを自身で決めて横浜FMが先制した。するとG大阪も粘り腰を発揮し、87分にCKからのこぼれ球を今野が押し込んで同点に追い付く。
 1-1のまま延長戦突入が濃厚となった最終盤に劇的な形で試合が決まった。右サイドの前田からボールを受けた天野がゴールまで約20mの距離で左足を一閃。成長著しいレフティーの4回戦・新潟戦(1○0)に続く後半ロスタイムのゴールが炸裂。横浜FMはG大阪の史上初の3連覇を阻み、準決勝へ駒を進めた。(藤井 雅彦)

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