相手の時間帯をきっちりしのいで、巡ってきた好機は逃さない。クラブW杯で板についた戦い方がこの試合でも発揮された。
前半からチャンスを作ったのは横浜FMだった。齋藤を中心に鹿島ゴールに襲い掛かる。齋藤の突破から35分、38分と立て続けにチャンスを得たが、前田のシュートはゴールをカバーした山本にはじき出され、富樫のシュートはクロスバーを越えてしまう。すると直後の41分、クサビのパスを中盤で奪った鹿島がカウンター。柴崎のクロスに土居がヘディングで合わせて先制点を奪う。
後半になると守備を立て直して横浜FMにチャンスを与えない。試合をコントロールしながら次の好機を待つと73分、再び中盤でパスを奪い、素早く右サイドに展開。永木のスルーパスを柴崎が折り返し、鈴木がダメ押しとなる追加点。シュート6本で2ゴールを奪い、相手に倍以上のシュート(14本)を打たれながらも終始試合をコントロールした鹿島が、6大会ぶりの天皇杯決勝進出を決めた。(田中 滋)