加入選手の平均年齢23.43歳。若返りを敢行
浦和が今回の移籍市場で見せている動きは明確だ。それは“若返り”である。
レンタルバックを含めて加入した選手の平均年齢は23.43歳。最高齢でも菊池大介と長澤和輝の25歳だ。一方で昨季終了時点でチームに在籍していて移籍した選手(期限付き移籍含む)の平均年齢は31.25歳。退団は本人の意思もあるとはいえ、出場機会をなかなか得られなかったベテランを放出して成長が期待できる若手を迎えた。ルヴァンカップを制し、リーグで年間勝点1位に立ち、リーグ優勝にもあと一歩に近付いたチームをベースとしながら、一方で、主軸の多くが30歳以上となるチームから若返りを図るというのはクラブの方針として明確に見えている。その点は大いに評価されるべきだろう。
しかし、である。確かに昨季の戦力でもリーグ優勝まであと少しだった。優勝していてもおかしくなかった、という言い方もできる。その点で昨季のチームをベースにすることは問題ない。ただ、戦力を“上積み”できているかと問われれば疑問もある。過去に優勝を経験した、あるいは代表クラスで活躍した“即戦力”がいない。新加入選手の中で最もレギュラーに近いのは新潟から加入したラファエル・シルバだろうが、彼も現時点で間違いなくレギュラーになれるとは言い難い。
もちろん、結果がどうなるかは分からない。どうしても“加入”に目が行きがちだが、昨季、年間をとおして最も安定した成績を残したチームの主軸は残った。そのチームが今度こそ最高の結果を残し、若手選手が一定の結果を残すと同時に将来への期待を感じさせる。そうなれば最高だ。(菊地 正典)