例年以上のタレント集団を新人監督がどうまとめるか
昨季は風間八宏監督が川崎Fを率いた中で最もタイトルに近付いたシーズンであったが、クラブの歴史をなぞるように、またしてもあと一歩のところで涙を呑んだ。それを受けて迎える17年、強化部が見せた“本気度”は高い。
新潟から舞行龍ジェームズ、大宮から家長昭博、G大阪から阿部浩之の加入が決定し、横浜FMから齋藤学を獲得しようと交渉中。近年のオフの動きを見ていても、ここまで他クラブのレギュラー格“奪取”に成功したことはない。気になる齋藤の結論はギリギリまで延びる可能性もある。地元・川崎のクラブへの移籍に決して後ろ向きではない一方、海外志向もある。その中でどういった決断を下すのかに注目が集まる。ちなみに、家長については風間前監督が欲していた選手であり、昨季いてほしかったという思いもある。
前指揮官とともに名古屋への“移籍”がこのほど発表された川崎英正トレーニングコーチは「1年間、主力として戦ってきた選手が少ない」と昨季負傷者続出にあえいだ要因を語ってきたが、そういう意味では上記の選手たちの獲得は負傷者減にもつながると期待したい。
そして、例年以上となるタレント集団を鬼木達新監督がどのようにまとめるのかが最大のポイントになるだろう。トップチームの指揮を執るのは初であり、ネームバリューと実力が伴った選手たちをコントロールすることができるかどうか。誤解を恐れずストレートに言えば、監督1年目にしては重荷である。ただ、“ミシャ後”に就任した森保監督が広島にタイトルをもたらした事例もある。新指揮官には同じ道をたどることを期待をしたい。(竹中 玲央奈)