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[高校選手権]優勝旗は過去最北へ。青森山田、悲願の初制覇/高校サッカー選手権決勝 青森山田×前橋育英マッチレポート

2017/1/11 6:00


Photo: Norio Rokukawa
前橋育英優勢の序盤。勝負の分かれ目は2点目

「あそこで点が取れれば、良い勝負になった」
 前橋育英・山田耕介監督の言葉は、試合を観ていた者に共通する感想だろう。
 青森山田の正木昌宣コーチが「3点くらい覚悟した」と苦笑を浮かべて振り返ったように、序盤は完全に前橋育英のペース。キックオフからの激しいプレッシャーが相手のミスを誘発し、そのまま勢いに乗って押し込み続けた。だが、「いかんせん最後の精度が良くなかった」(山田監督)。
 5分、16分と決定機を逃した前橋育英に対し、青森山田は23分に訪れた最初の決定機で千葉内定のMF高橋壱晟がファインゴール。象徴的だったのは45分から前半ロスタイムへかけての攻防で、前橋育英はゴール前の絶好機でDF角田涼太朗が焦ってシュートをミスしたのに対し、青森山田は直後の反攻から生まれた決定機でMF嵯峨理久が見事に右足シュートを突き刺し、2-0。「2点目が決定的だった」と山田監督も肩を落とした、勝負の分かれ目だった。
 後半、前橋育英は自慢のパスワークを駆使して相手を崩しに掛かるが、序盤の混乱が嘘のように落ち着きを取り戻していた青森山田は主将のMF住永翔を軸に冷静な対処を見せる。そして57分、GK廣末陸のパントキックを起点とした攻めから嵯峨のクロスをFW鳴海彰人がジャンピング胸トラップからの右足ボレーシュートで叩き込んで、3-0。鳴海は続く59分にも廣末のロングキックからの攻撃でこの日の2点目、通算6点目となるゴールを叩き込んで得点王を決定付けた。
 89分にも交代出場のFW佐々木快がミドルシュートを鮮やかに流し込んだ青森山田が5-0と大差をつけて、試合は終幕。青森山田が創部以来の悲願だった初めての栄冠を手に入れた。(川端 暁彦)

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