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[男たちの決断。新たなる船出]【札幌】選手として人として。生粋の赤黒戦士の旅立ち/Jリーグ特集

2017/1/14 6:00


MF 堀米 悠斗(札幌→新潟)

 良い意味での毎年恒例と表現したい。今季も下部組織出身選手が他クラブから請われ、移籍を果たした。2季連続でJ2・30試合以上に出場した、左サイドを主戦場とする堀米悠斗が新潟に完全移籍した。「ゴメス」の愛称でチームメートやサポーターから親しまれてきた堀米は、小学生時から一貫して札幌の下部組織で育った生粋の赤黒戦士。高い技術力もさることながら、タフなメンタリティーと責任感を早くから兼ね備え、U-18では最高学年になる前から、チームリーダーとして仲間を束ねてきた。余談だが、責任感や正義感の強さゆえ、気持ちをコントロールし切れなかったような出来事もあったと聞く。
 札幌がJ1に昇格したタイミングで、同じディビジョンのクラブへ移籍。一見すると違和感があるかもしれないが、しっかりと札幌をJ1に上げたからこそ、移籍の意思が固まったのだろうと想像がつく。「将来はドイツでプレーしたい。理由は自分でもよく分からないけど、ああいう熱いサッカーを毎日できたら、もっとサッカーを楽しめそうだと思って」。将来の目標は、理由こそ漠然としながらも明確だった。その意味で言えば、酒井高徳(ハンブルガーSV)、キム・ジンス(ホッフェンハイム)といったように新潟は左サイドの選手が欧州へステップアップをした確かな実績があるクラブ。そうした部分も背中を押したのかもしれない。いずれにせよ、視線はしっかりと高みを見据えているはずだ。14年には福島に期限付き移籍し、修行を積んだ。「仕事しながらサッカーをやっているチームメートがいる一方、自分はプロ契約。甘いプレーは見せられないし、人間として学ぶ部分が多かった」と振り返る。サッカーだけがうまくなりたいのではない。人間としても責任感を持って強く生きたい。そうした姿勢が、札幌時代の堀米からは強く感じ取れた。だからこの移籍にも大きな意味を見いだしているはず。純粋に応援したいし、きっと、目標も叶うと思う。(斉藤 宏則)

堀米悠斗(ほりごめ・ゆうと)
1994年9月9日生まれ、22歳。北海道出身。168cm/60kg。札幌U-15→札幌U-18→札幌→福島を経て、15年に札幌に復帰。17年、新潟に完全移籍。J2通算78試合出場1得点。J3通算18試合出場。

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