Photo:Yuki Matsuo
J1昇格に向けたクラブの本気度。初のスペイン人監督とJ1経験者の補強
東京Vは14日、新シーズンに向けた新体制発表会見を実施。近年とは違い都心のホテルを使って大々的に行われた会見からは、今季に懸けるクラブの意気込みが伝わってきた。今季の東京Vは、新指揮官にクラブ初のスペイン人監督となるミゲル・アンヘル・ロティーナ氏を招聘。補強面では永田充や橋本英郎といったJ1経験者をそろえたことからも、08年以来のJ1へ向けたクラブの本気度が見える。「積み上げてきたものを、また一段積み上げること。それと同時に私たちがいま行っていることが本当に正しいかどうかを見つめ直す、もしくは再発見すること。この二つが私たちのクラブのテーマ」と語ったのは羽生英之社長。今までのスタイルと向き合いながら、新たな監督の下でチームは変革を遂げようと動き出している。ロティーナ監督の変革は12日の始動日の練習からも見られた。予想外だったのは、最初から戦術に特化したトレーニングを行ったこと。「まずは基礎的なアイディアやコンセプトを確認する」と語った指揮官は、ビルドアップやプレッシングの掛け方などをイバン・パランコ・サンチアゴコーチとともに身振り手振りで指導。選手たちも「体よりもいまは頭を使っている」と変化を受け入れ、それに適応しようと邁進している。竹本一彦GMも「監督のチームをコントロールする力、イバンコーチのコンセプトを作るアイディアには素晴らしいものがある」と評価。始動から二人のスペイン人がクラブに新たな風を吹き込んでいる。
目指すサッカー、フィロソフィーについて指揮官は「ゲームを支配すること」を挙げた。それはポゼッションを高めることではなく、「相手に対して危険な状況を作り出すことを求めている」。変革の1年に向けて新たな血を加えた東京V。それが確かな一歩となって前へと進み始める。(林 遼平)