Photo:Atsushi Tokumaru
’’期待と注目の始動。ついに歓喜のシーズンとなるか ’’
15日の東京・小平グランド。集まったファン・サポーターの数は約二千人。大久保嘉人、永井謙佑、林彰洋、そして太田宏介と大型補強に成功したFC東京は、大きな期待と注目を集めて17年の始動を迎えた。
練習は初日からボールを使ったメニューも取り入れたが、それ以上によく走った。「昨季は途中から指揮することになって、シーズン中ながら勇気を持ってトレーニングの強度を上げたけど、まだまだ足りなかった。試合体力、戦術的な部分を含めて、今季はスタートから詰めていきたい」。そう語る篠田監督の狙いは、いきなりグラウンドで体現されていた。
始動日は、選手・スタッフも気持ち新たに意識を高めるもの。そうしたメンタル面への働きかけも、指揮官は忘れていなかった。主将の森重は、今季最初のミーティングの様子をこう語った。「いまのFC東京は周りから、良いチームだけど強いチームではないと見られている。『ナメられたFC東京を、変えないといけない』と監督もミーティングで話していた。選手がそろうだけで勝てる世界ではない。個人的には今季は危機感が強い。このメンバーで勝つという仕事が、自分たちには残っている」
練習後に行われた新体制発表の記者会見。昨季は『頂戦』というスローガンを掲げてタイトル奪取を明言したが、実現できなかった。そんな中、大金直樹社長は今季の目標を『ACL出場圏内』と、あえてタイトル獲得とは言わなかった。しかし、選手たちは森重の言うようにタイトルへの渇望心、そして何より長年勝てていないことへの危機感を強めている。「今季は本当に強いチームになりたい」。副主将の東が、シンプルな言葉でチームの総意を代弁した。(西川 結城)