Photo:Yasunobu Sugiyama
走り切るために。始動から5日間は“当たり前の光景”が続く
17シーズンの鳥栖のスタートはやはり走ることからだった。昨季もリーグトップのチーム総走行距離(1試合平均117.985km)をたたき出しているが、それはシーズン前の圧倒的な走り込みの賜物だった。今季は例年よりも沖縄・読谷村でのキャンプが10日ほど前倒しの形となっているため、始動からの5日間は下地作りとなる素走りを連日、実施している。体力自慢の吉田ですら「だいぶ、キツい」と話すほどのハードな内容だが、新加入の小林祐三が「誰も文句を言わずにやっているのがすごい」と言うように鳥栖にとっては当たり前の光景。それでも走量はディスカウントされ、「去年よりは軽い」(富山)。昨季はマッシモ・フィッカデンティ監督1年目ということもあって始動から連日2部練習での走り込みに加えて、戦術練習もが行われていた。その点と比較すれば、時間という点でも軽減されている。しかし、フィッカデンティ監督が「昨年よりも走ってもらう」と話しているように“本番”は沖縄に移動してからの19日以降になるだろう。
沖縄では練習試合が現時点で2試合(最大で3試合になる予定)組まれているが、フィッカデンティ監督はもともと実戦の場を数多くは設けない。それでも、戦術理解という部分では昨季の土台があり、新加入選手も経験のある選手が多いだけに、大きな問題にはならないだろう。小林も小川佳純も「戦術理解には自信がある」と話している。
始動日以来、鳥栖での5日間の練習を見ても、今季も鳥栖は走り切るチームであることに変わりない。その伝統を強烈に印象付けている。走るというサッカーの原点を突き詰めて、選手たちはタフに、たくましさを増している。(杉山 文宣)