Feature 特集

[男たちの決断。新たな船出]【仙台】自分を高めるため。飽くなき成長への探究心

2017/1/22 6:00



 出場機会をつかみ、「自分の良いところをもっと増やせるように」。GKとしての成長を目指すため、六反勇治は15年に横浜FMから仙台へ移籍した。
 仙台に加入したばかりの記者会見では、六反はサポーターの前で大きな目標を口にした。「個人としては日本代表に入れるように。チームとしては優勝を目指してやっていかなければ」
仙台はこの年に少なからず苦しい時期も経験したが、苦難を乗り越える中で六反は成長を続けた。開幕時はベンチスタートだったが、序盤戦で先発の座をつかむと主力に定着。そして日本代表に選出されるまでになった。
 15年途中までチームメートとしてその六反を間近で見ていたシュミット・ダニエルは「仙台というチームで六反さんのように自分を高めて代表に行くようになった人を見て、自分にとっても大きな刺激になった」と語った。
 その後、シュミットはJ2で経験を積んで、16年には日本代表候補GKトレーニングキャンプに呼ばれるまでになる。連絡を取り合っていた六反は同年秋、その知らせに「こっちが刺激を受ける。自分もJ1で、そして代表の場で彼と競えるようにならないと」と声をはずませた。
 しかし、六反にとって昨季は不本意な1年だった。「公式戦のピッチより病院に行くことのほうが多かった」と負傷に悩まされ、安定感を欠いて先発から外れた。自分を見つめ直し、オフにはポーランド1部のヤギロニア・ビャウィストックに練習参加。考え抜いた末に、次のシーズンは新しいチームでプレーすることに決めた。
 新たな気持ちで高みを目指す六反は、J1に復帰した清水とともに再起を図る。仙台でともに高め合った仲間たちと再びピッチ上で再会するときに、彼はどんな成長を見せているだろうか。(板垣 晴朗)

六反 勇治(ろくたん・ゆうじ)1987年4月10日生まれ、29歳。鹿児島県出身。188cm/80kg。ディアマントFC鹿児島→田崎中→熊本国府高→福岡→横浜FMを経て、15年に仙台に完全移籍で加入。17年、清水に完全移籍。J1通算64試合出場。J2通算23試合出場。元日本代表。

関連カテゴリ

EG 番記者取材速報

League リーグ・大会