フアン・エスナイデル監督の下、新たなスタートを切った千葉。前半は[3-4-3]、後半は[3-5-2]のシステムを試しながら、チームは明確な狙いを持って戦いに挑んだ。ただ、対外試合初戦の琉球戦で待っていたのは、悲惨な内容と結果だった。
体に負荷を掛けてトレーニングしている時期のため仕方ないことではあるが、運動量の欠如はチームの狙いを妨げた。その戦いぶりに指揮官は激怒。試合後は記者陣の前で言葉を発することなく帰路についたことからも、低調な出来だったことがうかがえる。守備面では高い位置からプレッシャーを掛けてボールを奪うことや球際での強さ。攻撃面ではピッチを広く使ったサイドアタックなど、足が動いていれば、監督の意図するサッカーはもう少し機能していたはずだろう。
ただ、トレーニングで積み重ねたものにトライする姿勢は評価できる。攻撃の部分ではピッチを広く使うべく、ダイナミックなサイドチェンジを多用した。33分に佐藤勇がハーフウェーライン付近から、右サイドに張り出していた多々良にボールを供給。これは惜しくもつながらなかったが、精度が高まれば攻めのリズムに変化をもたらす可能性を感じさせた。
一方の守備に関しては、球際で勝負する姿勢を披露。一歩目が遅く、アフターで相手に突っ込んでしまったため、かなりの数のファウルを取られてしまった。それでも臆することなく、ボールに向かっていったことはプラスの材料だ。
エスナイデル体制初戦は完敗だった。しかし、課題が出たことこそ、この試合最大の収穫である。「この試合でトライしたことが次につながる」と羽生。挑戦をしたからこそ、修正するポイントが見えてくるのだ。いまはPDCA(計画・実行・評価・改善)のサイクルを円滑に回す時期だ。(松尾 祐希)