こう着の前半、得点を量産した後半。横浜FMはスキを見せることなく完封勝利
5分、遠藤が左サイドを突破し、角度のない地点からシュートを放つもGKにセーブされる。最初にして絶好のチャンスを決め切れず、こう着した展開を余儀なくされた。スパンブリーは攻守に出足が鋭く、横浜FMは攻略の糸口をなかなか見いだせない。38分にはオーバーラップした松原のクロスをファーサイドの遠藤が頭で落とし、最後は仲川がダイレクトで狙うも、シュートはゴールのはるか上を通過。0-0で折り返すと、横浜FMはハーフタイムに5人の選手を入れ替えた。
すると後半は見違えたようにゲームを支配。仲川に代わって1トップを務めた富樫は「前半は相手がかなりインテンシティーの高いプレーをしてきたけど、出場していたメンバーがよく耐えてくれた」と前半出場メンバーの労をねぎらった。細かな部分での技術差はスパンブリーにボディーブローのようなダメージを与え、時間が経つにつれて横浜FMが優位に立った。
同時に得点の時間帯も戦況に大きく作用した。47分、左サイドでボールを持った遠藤がカットインからシュートを放ってネットを揺らす。続く51分には松原の鋭いクサビのパスからユース所属の山田がスルーパス。これに反応した遠藤が抜け出し、GKとの1対1を冷静に決めた。後半の早い時間にゴールネットが揺れたことで、試合の大勢が決したと言ってもいい。
このゲームでは2日前のバンコク・ユナイテッド戦のようにスキを見せることなく集中した守備でシャットアウトに成功。そして試合終了間際には途中出場のマルティノスのクロスから富樫が、さらに右SBにポジションを移した遠藤のクロスを山田が、それぞれ頭で合わせて追加点を奪う。前半こそ0-0だったが、終わってみれば4-0。横浜FMはタイ遠征での2試合を充実の連勝で飾った。(藤井 雅彦)