Photo:Yoshiki Tanaka
離脱者続出の清水。好調・攻撃陣に対しチームの完成度には課題
「あんなに良いゲームをしていたのに、何やっているんだ」と小林監督がボヤくと、白崎は「2本目はまったく別のチームになってしまった」と反省した。
1日に行われた清水と京都のトレーニングマッチ(45分×3本)。1本目は、ほぼ清水の思いどおりのゲームになった。35分にCKのチャンス。ここでチョン・テセと角田との間にこんなやり取りがあったという。「カク(角田)が『自分が闘莉王選手を抑えるから、その後ろを狙って』と言っていた」。その言葉どおり、枝村が蹴ったボールにチョン・テセが闘莉王の後ろに走り込み、高い打点のヘディングシュート。ボールはゴール左に吸い込まれた。さらに、続く42分には、縦パス一本で抜け出したチョン・テセから、白崎へパス。白崎はGKをかわすと中央に折り返し、練習生がゴールを奪った。
リードを持って2本目に入った清水だったが、試合は一転。立ち上がり、京都に前からしかけられると、清水は押し込まれる時間が続く。すると52分には、吉野の豪快なミドルシュートで1点を返され、60分には今季、京都に復帰した大黒に決められて同点とされてしまった。
69分に両チームともメンバーを入れ替えると、それから間もなく、清水はペナルティーエリア内でファウルを取られてPKを献上。これを伊東に決められ、逆転を許した。もっとも、清水は新人研修組はともかく、けが、体調不良などで離脱者が続出。またこの日、ミッチェル・デュークも左腸腰筋肉離れで全治3週間と発表された。練習生をフルに使い、ようやく頭数を合わせたため、本職以外のポジションにやむなく入る選手も多かった清水。
指揮官は冒頭の言葉のあと、「でも、ポジションがバラバラだから仕方がない」と理解を示していた。それでも、開幕まで1カ月を切った中でメンバーを固められないという不安。攻撃陣の個の好調さは維持されているものの、チームとしての完成度はまだまだだ。(田中 芳樹)