一発勝負のプレーオフ。不用意な失点は禁物
昨季、クラブとして最も重視していたはずのACLで1勝もできず、まさかのグループステージ敗退。あらためてアジアで戦う難しさを思い知らされたG大阪だが、一つだけハッキリしていることがある。「去年のあの悔しさはACLでしか晴らせない」と言い切るのは強行出場が濃厚なGK東口だ。左ふくらはぎを痛め、別メニュー調整が続いていた守護神をぶっつけ本番で起用するのはひとえに、プレーオフの重要性をチームが自覚しているがゆえだ。
「(バンコク・ユナイテッドとジョホール・ダルル・タクジムの)どちらが上がってきても簡単な試合にはならないと思っていた」(長谷川監督)。
クラブの格と地力ではG大阪が上回るのは間違いないが、一発勝負のプレーオフは大阪の雄にとっても未知の領域である。
1月の始動以来、急ピッチで進めて来た新布陣[4-4-2]の機能性を含めて、現時点でのチームの完成度が問われる一戦でもある。1月31日に行われた讃岐との練習試合でも用いた遠藤のアンカーシステムは「ヤット(遠藤)の良さを出せる」(長谷川監督)という明確な長所を持つ一方で、守備時の対応については未知数だ。「カウンターもロングとショートを含めてきちんと戦い方を統一してやれるチーム」と指揮官が警戒するジョホール・ダルル・タクジムのアルゼンチン人選手、フェレイラとカブレラは要警戒となる。
手探りの状態で公式戦初戦を迎えるG大阪だが、膠着した展開を打開すべく、泉澤を投入する[4-4-2]も讃岐戦ではテスト済み。不用意に失点さえしなければ、相手をねじ伏せる展開になるだろう。「まずしっかりと本選に進むこと」という長谷川監督のシンプルな言葉に、この一戦の意義は集約されている。90分で勝ち切ること−。アジアの舞台に立ち返るに必要なミッションは明確だ。(下薗 昌記)