昨季、初めてJ1昇格プレーオフに進出した岡山。プレーオフ決勝でC大阪に敗れて(0●1)涙を呑み、J1への思いを一層強くして今季を迎えている。監督、スタッフ、選手全員で臨んだ新体制発表会見で木村正明代表は「2017年は2016年を必ず打ち破らないといけない。今日そろった全員にその気持ちがあることを申し上げておきます」と所信表明を行った。クラブ全体がJ1へ向かい一つになって新シーズンのスタートを切っている。
しかし、今オフには多くの選手が入れ替わり、長澤体制3年目の岡山はリニューアルされることとなった。GK中林、岩政、矢島、押谷ら主軸を担った選手がチームを離れ、全体の1/3にあたる11選手が新しく加入。今季のチーム作りは新たにセンターラインを構築するところから始まり、この大きな変化によってチームがどんな方向に進んでいくかは未知数だ。
ただ、面白いタレントはそろっている。最終ラインは7年ぶりに復帰した喜山康平らクラブに長く縁のある選手たちで構成され、前線には大竹洋平、石毛秀樹ら昨季とは違った個性を持つ選手が集まった。そして、期限付き移籍期間を延長した豊川をはじめ、大卒2年目の藤本や大卒1年目の塚川孝輝と武田将平ら伸びシロが期待できる若手も多い。
また、近年くすぶってきたタレントを覚醒させて、チームの戦力アップにつなげるのが岡山の得意とするところ。“第二の矢島候補”として豊川、石毛、GK櫛引政敏に懸かる期待は大きい。「昨季を打ち破るような非常に頼もしいチームになる」と、指揮官が確信するようなチームへと成長していく可能性も十分に秘めている。(寺田 弘幸)