Photo:Ryohei Hayashi
決め切れなかった川崎F。進化を見せる東京Vのロティーナ改革
5日、沖縄でのキャンプが進む川崎Fと東京Vが吉の浦公園ごさまる陸上競技場で相対した。キャンプ中盤による疲労と暖かい気候。コンディション調整に難しさのある状況で迎えた一戦は、随所に収穫と課題が見えるゲームとなった。
先にしかけたのは川崎F。立ち上がりから大島、中村、家長の3人が流動的に動きながら中央でワンタッチ、ツータッチのパス交換を繰り返し、東京Vのプレッシングを無効化。そこに小林や阿部が絡むことで、人とボールが動く華麗なサッカーが展開された。
しかし、5分までに迎えた3度の決定機を決め切ることができずにいると、徐々に東京Vがポジショニングを修正。中央のスペースを消されたことで攻め切れない時間が増えていった。
一方、相手の決定機逸に助けられた東京Vは、「リトリートして、スライドを早くしながらブロックを作ること」(井林)を徹底。ラインが上がりコンパクトな布陣を維持できるようになったことで、川崎Fの攻撃を封じることに成功する。74分には相手のバックパスをカットしたドウグラス・ヴィエイラが、GKをかわしてゴールに流し込み先制点を奪取。最後まで堅い守備を続け、90分を無失点でしのぎ切った。3本目は互いに大きくメンバーを変えた中で、終了間際に狩野が直接FKを沈めて川崎Fが同点に追い付く。45分×3本の試合は1-1で幕を閉じた。
攻撃面に課題が残った川崎Fに対して、東京Vのロティーナ監督は「ボールを持てた時間があって、相手を走らせることもできた。強く難しい相手のプレスを壊すことができたことはポジティブな面」と手ごたえをつかんだ様子。「怖いところにボールが入っていく頻度が少ない」(内田)という課題は残ったが、改革が進む東京Vにとって実り多き一戦になったことは間違いない。(林 遼平)