番狂わせに燃えるマレーシア王者を新布陣で迎え撃ったG大阪が一蹴
過去8回のACL出場経験があるG大阪ではあるものの、プレーオフは初の経験。コンディション調整と新戦力の融合を“突貫工事”で進めてきた大阪の雄は、マレーシア王者に対して、地力の差を見せ付けた。
「アジアのレベルは非常に上がっている」。戦前からジョホール・ダルル・タクジムへの警戒感を口にしていた長谷川監督だったが、かつてのアジア王者を前に番狂わせに燃えるジョホール・ダルル・タクジムは、臆することなくゲームに入ってきた。「先制点がカギになる。先に取られれば、苦しくなるので」(東口)。中盤から前にかけての陣容に目新しさはないが、最終ラインに入ったファビオと三浦の新CBコンビにとっては初の公式戦である。不用意なミスを避けるべく、慎重なゲーム運びを進めたG大阪だったが、26分に待望の先制点を奪い取る。
今野が左サイドからピンポイントクロスを供給するとアデミウソンが頭で合わせてあっさりと先制。「あの1点が大きかったし、みんなの力みが抜けた」と倉田はその意義をこう振り返った。そして、29分にも藤春のクロスから長沢が加点。2度の決定機で2点を奪う効率の良い攻撃には、グループステージ敗退に終わった昨季の反省が確かに生かされていた。
後半はほぼ一方的なG大阪ペース。70分には「CBに高さがあるのでセットプレーは武器になる」と遠藤が公言していたとおり、三浦が高い打点から移籍後初得点を叩き込み、試合を決定付けた。
81分には遠藤に代わり、攻撃の切り札として期待される泉澤も起用するなど、長谷川監督にとっても収穫の多かったプレーオフ。「本選に出られてホッとしている」と本音を漏らした指揮官だったが、チームは手堅くミッションを完遂した。(下薗 昌記)