終了間際に追い付いた磐田。抽選の末に連覇達成
この日も中村俊、川又らがベンチからも外れた磐田は、立ち上がりからボールを動かしながらチャンスを探るも、なかなか決定機を作り出せない。
20分ごろから鹿児島に攻め込まれるシーンもあり、25分には野嶽に裏へ突破されるも、ここはGK志村が飛び出して難を逃れた。
後半開始から磐田は松井、針谷に代えて松本、荒木を投入。トップ下に移った松浦が攻撃をけん引し、荒木も勢い良くゴールに迫るなど相手を押し込んでいく。
対する鹿児島は途中出場の五領が躍動。61分には左足で強烈なミドルシュートを放ち、観衆を沸かせた。そして84分、カウンターから藤本が抜け出してシュート。これでCKを得ると、ファーサイドに流れたボールを藤本が叩き込み、地元・鹿児島が先制に成功した。
追い付きたい磐田はパワープレーに出ると後半ロスタイム、櫻内のクロスに大井が頭で合わせる。クロスバーに当たってこぼれたところを小川航が詰め、1-1とした。試合はこのまま終了。抽選の結果で磐田が大会連覇を果たすことになった。とはいえ、この日も1得点にとどまり、複数得点を奪うことはできなかった。また、攻撃から守備への切り替えはもっと速くしたい。リーグ開幕までにさらに煮詰めたいところだ。
優勝を逃した鹿児島は好チームという印象を抱かせた。球際の強さを生かして相手の自由を奪い、攻撃に移ったときのカウンターにも威力があった。奪ったゴールはセットプレーからの1点のみだったが、流れの中からネットを揺らせる可能性もあった。上本、藤本といった攻守のキーマンを軸にチームは成長しており、三浦監督が今後どのように選手たちを成熟させていくのか楽しみだ。おそらく、今季もJ3を盛り上げてくれるだろう。(青木 務)