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[川崎F]初の監督就任。先達の影を追い越す旅の始まり/J1新監督特集

2017/2/23 10:29



‘’初の監督就任。先達の影を追い越す旅の始まり’’
 昨季まで5年間チームの指揮を執った風間監督が契約満了で退任し、新たに09年からトップチームのコーチを務めていた鬼木氏が監督に就任した。鬼木監督は06年に川崎Fで現役を引退して以降、育成・普及コーチやトップチームコーチとしてクラブの仕事に携わってきた。ピッチ上では持ち前のリーダーシップを発揮し、選手たちとの距離感も近い。その上で、割り切った厳しさも持ち合わせ、良い緊張感をチームにもたらしている。
 しかし、前任者である風間監督の功績は大きく、今季が自身初の監督就任となる鬼木氏が、その影を追い越すことは容易ではない。さらにACLとの兼ね合いでリーグ戦を含めて、タイトなスケジュールが続く。そういった状況の中で結果を追求していくプレッシャーは計り知れないものとなるだろう。
 それでもS級ライセンスの同期に大宮の渋谷洋樹監督や東京Vの冨樫剛一前監督らがいるように、監督として成果を出している仲間が増えているのも確か。初の指揮とはいえ、鬼木監督が結果を残すことも不可能ではないだろう。風間監督との5年間で培った良いところを継承しながら、そこに自分の色を加えていくことで、新たな川崎Fを作っていきたい。
 今季のチームの特徴を挙げるなら、攻撃サッカーという土台はもちろんのこと、そこに守備の意識付けを徹底し始めている点。「最初に求められたのは攻守の切り替えや守備の部分」と話したのは大島。ボールを奪われた瞬間の囲い込みやプレッシングは質、量ともに昨季を上回るものが見られそうだ。さらに指揮官は「球際の強さやハードワーク」を強調。シーズンをとおして口酸っぱく言う覚悟はできている。
 ほかのJ1監督と比べれば経験が少なく、試合での采配に関しては未知数なところも多い。だが、選手の言葉の節々から、指揮官の思い切りの良さや我慢強さが伝わってくる。鬼木体制1年目。戦う姿勢を植え付け、勝負にこだわる集団を作り上げることで、川崎Fは悲願のタイトル獲得を目指していく。(林 遼平)


鬼木 達(おにき・とおる)1974年4月20日生まれ、42歳。千葉県出身。坪井中→市立船橋高→鹿島→川崎Fでプレーし、06年に現役引退。07年から川崎Fでコーチを務め、今季から監督に就任。

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