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[新潟]監督として帰参。新潟のDNAを呼び覚ます/J1新監督特集

2017/2/23 10:39


 三浦文丈監督は、13年からの2シーズン、新潟でコーチを務めた経験を持つ。柳下正明元監督(現・金沢監督)の下、相手からボールを奪って攻撃するアグレッシブなサッカーを指導。リーグ5連勝、ホーム9連勝で終えた13年の快進撃を支えた存在だ。
 今季、掲げるのは『全員がハードワークを惜しまず、粘り強い守備から素早く攻撃へと転ずるスピーディーなサッカー』。まずは新潟のDNAとも言えるアグレッシブに戦うスピリットを取り戻し、昨季より上位を目指す。練習では、ゴールから逆算した攻撃の優先順位を徹底し、ボールを奪ってからシンプルに攻め切る場面を増やしてきた。ボールを保持し、組織的に相手を崩すことを目指した昨季と比べ、今季は個のドリブル突破やミドルシュートなど、手数をかけずにゴールを目指すプレーも増えている。
 チームは、1月16日から2月17日まで約1カ月間、台湾、高知で行われたキャンプでフィジカルコンディションと戦術理解を高めてきた。三浦監督が大事にしているのは、選手とのコミュニケーション。「やってほしいことは伝えるが、一方通行にならないようにしたい」。練習中に選手を指名し、意見を聞く姿はよく見られる。12日に行われた愛媛との練習試合(1●2)のあとは、「エラーが起きたところは、選手の気持ちや感想も拾い上げて修正したい」と振り返った。
 試合中は大事なことを端的に伝える。「自分で勝負しろ」、「絶対やられるな」、「責任持てよ」。勝負を分ける局面で、チームをピリッと引き締める。
 開幕前、最後の練習試合となった18日の大宮戦は2-0の勝利で締めくくった。前日の徳島戦が0-6だったことを踏まえ、修正して臨んだだけに、結果は手ごたえとなった。三浦監督は「今日が一番、言い続けてきたことができた。選手もホッとしたのではないかな」と安堵の表情を見せた。築いてきたのは、アグレッシブで、一体感のあるチーム。三浦アルビの1stシーズンが始まる。(野本 桂子)

三浦 文丈(みうら・ふみたけ)1970年8月12日生まれ、46歳。静岡県出身。清水第五中→清水商業高(現・清水桜が丘高)→筑波大→横浜M(現・横浜FM)→京都→磐田→FC東京でプレーし、06年に現役引退。元日本代表。07年にFC東京でコーチを務め、以降、横浜FM、新潟、福岡でコーチを歴任。昨季は長野の監督を務めた。

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