ダビド・バブンスキーとウーゴ・ヴィエイラの両選手が開幕から2試合連続でゴールを挙げた。いずれも過去にJクラブに在籍していたわけではなく、未知の魅力にあふれていた。それが期待値の高さの源となり、サポーターからの注目度も高かった。
札幌戦で先制点となるファンタスティックなゴールを決めたバブンスキーは、バルセロナの下部組織出身という輝かしい経歴を持つ。練習生として参加したタイキャンプ当時から足元のテクニックの高さは際立っており、クラシカルなトップ下のプレーヤーとして期待されていたが、一方で、相手ゴール前に入っていく意識が薄く、得点能力という点に疑問符が付いた。しかし、その不安を払しょくするのに十分過ぎる2試合連続ゴールである。獲得に携わった利重孝夫チーム統括本部長も「ダビ(ダビド・バブンスキー)はシュートがあんなにうまいとは」と舌を巻く。チームメートも見たことのない2試合連続ファインゴールに、秘めた能力を感じさせる。
ウーゴ・ヴィエイラについては、現時点でトップコンディションに至っていない。したがって指揮官は「しばらくはいまの形で使っていく」とスーパーサブ起用を明言している。それでも数少ないチャンスをゴールに結び付けるパフォーマンスはストライカーの成せる業。特に横からのボールに対して無類の強さを発揮し、すでにワンタッチゴーラーとしての能力を存分に見せている。今後は出場時間を伸ばしていく中で、ゴール以外の部分での貢献も含めた仕事が求められる。
二人そろっての2試合連続ゴールは、でき過ぎた結果ではある。これが次節以降も続く可能性は低い。だが、目に見える結果を残したことでチームメートからの信頼を勝ち取り、ファン・サポーターの心をつかむことに成功した。
二人は口をそろえたように「自分はチームを助けるためにやってきた」と話し、新たな環境への適応能力を発揮している。今後、助っ人たる所以を示していけるか。上位進出のキーパーソンになることは間違いないなさそうだ。(藤井 雅彦)ダビド バブンスキー(David Babunski)1994年3月1日生まれ、23歳。スペイン出身。178cm/68kg。バルセロナY→バルセロナ・ジュベニール→バルセロナB(以上スペイン)→レッドスター(セルビア)を経て、今季から横浜FMへ。ウーゴ ヴィエイラ(Hugo Vieira)1988年7月25日生まれ、28歳。ポルトガル出身。サンタマリア(ポルトガル)、ボルドーB(フランス)、ヒホン(スペイン)などを経て15年から17年までレッドスター(セルビア)でプレー、今季から横浜FMへ。