前半は主導権を握ったが、後半の1点に沈んだ磐田
ホーム開幕戦を勝利で飾り、勢いに乗る――。これが磐田の描いた青写真だったが、現実は思いどおりには運ばない。
前半は主導権を握った。2分、中村俊が前を向くと右サイドへ展開し、山本のクロスにアダイウトンがヘディングで狙う。複数の選手が連動し、新10番が高い位置でプレーした場面だった。
20分にはCKの流れから川辺がグラウンダーで折り返すと、川又が右足を振るもうまくミートできなかった。直後のCKでも川又が頭で合わせたが、今度はポストに阻まれる。前半は明らかに磐田のほうがゴールに迫る回数が多かった。
しかし、後半に入ると仙台が攻撃の姿勢を強め、両ウイングバックの上がりも増えた。そして74分、FKのこぼれを石原が粘り強くキープすると、落としたボールを奥埜がダイレクトで蹴り込む。これがゴール右スミへ吸い込まれ、仙台が先制に成功した。
ビハインドを負った磐田は79分、川又に代えて松本を投入し、アダイウトンを1トップに上げる。さらに松浦もピッチに送り出し、ゴールを目指した。しかし、さしたる変化も起こせぬままタイムアップの笛を聞くことになった。試合後、名波監督は「一番納得がいかないのは」と切り出し、こう続けた。「失点後にリズムが変わらない、テンポが変わらないこと。人を代えても何も起きない。そこは重大な課題」。
サックスブルーは前半こそ自分たちのペースで試合を進めるも、後半に与えた1点に沈んだ。
一方の仙台は開幕2連勝を達成。3バック導入など進化の過程にあるが、結果を出すことで自信もさらに深まるはずだ。(青木 務)