主導権を握り続けたホームチームが会心の勝利
「非常に熱い試合を選手がしてくれたなと思っている。言うことはない」。試合後の会見で、開口一番に選手を労った長谷川監督の言葉に尽きる快勝だった。昨季は快勝したあとに、凡戦に終わることが多かったG大阪。前節・柏戦の勝利を受けて、チームの真価が問われたFC東京戦。2連勝中のアウェイチームに対して、G大阪は立ち上がりから主導権を握り続けた。先手を取ったのはG大阪だ。22分、遠藤のロングフィードに抜け出したアデミウソンが丸山の不用意な対応を振り切ってネットを揺らした。「自分の好きな形でのゴール」(アデミウソン)。フィニッシャーとして覚醒しつつあるブラジル人エースの一撃で先手を取ったG大阪。いとも容易く2試合無失点のFC東京の堅守をこじ開けた。手数はかけないが、効果的に2トップに配球するG大阪に対して、いまだ攻撃陣がかみ合っていないFC東京は大久保嘉が焦れて中盤に下がっては、前線の怖さがなくなるという悪循環。「出し手と受け手の関係で少しノッキングする場面があった」と篠田監督も攻撃の不完全燃焼を認めざるを得なかった。
52分にクロスのこぼれ球を倉田が豪快に蹴り込むと、ポストにはね返されたボールが相手DFに当たってゴールに飛び込み、G大阪が試合の流れを一気に引き寄せる。74分には長沢のミドルシュートがポストを叩き、ゴールラッシュの気配が漂い始めたが、この展開を一変させたのが主審の判定だった。76分に今野が室屋を倒したとして不可解なPK。しかし、GK東口が大久保嘉のキックをストップし、絶体絶命の危機を耐えしのいだG大阪は85分、カウンターで右サイドを駆け上がったアデミウソンが中央で待つ長沢にクロスを供給。必死に自陣に戻った橋本の痛恨のオウンゴールで、3点目を奪取した。
理想的な時間帯に得点を決めたG大阪が待望のリーグ戦ホーム初勝利を飾り、2位浮上。ACLの江蘇蘇寧戦、第4節・浦和戦と続くシーズン序盤の大一番に向けてはずみが付く快勝を飾った。(下薗 昌記)