後半立ち上がりに神戸が見せた修正力で勝負あり
ハーフタイムを境に、ゲームが大きく動いた。
手堅い試合運びで開幕2連勝を果たしたチーム同士の対戦とあって、前半は「互いの特徴を消し合うゲーム展開になった」と神戸の渡部が振り返ったような堅い45分間だった。
神戸は「スピードを生かす」(ネルシーニョ監督)という意図のもと、小川を先発に起用。しかし、その小川がわずか9分で負傷交代するアクシデントが発生し、想定していた試合運びができなくなった。
それでも神戸は仙台のサイド攻撃に対して、上がってきたほうのサイドMFにマンマーク気味に付く守備を徹底。これにより仙台はボールを持てる展開になってもスピードアップがなかなかできず、以降も堅い展開が続くことになった。それでもリャン・ヨンギや菅井が相手ゴール前で好機を作る場面はあったが、シュートミスでスコアを動かせなかった。
そして迎えたハーフタイム。仙台も攻撃のポイントを変えたが、神戸は田中順に代えてウエスクレイを入れることで、相手を上回った。「ウエスクレイが入って良い形でボールがつながり出した。うまくボールが収まると2列目も上がれて、ゴールにつながった」と神戸の渡邉が効果について語ったように、後半立ち上がりに攻撃のテンポが一変した神戸は、46分と51分に畳みかけた。「横パスが入ったときにスペースがポカッと空いて、そこに対してのアプローチの距離が少し甘かった(富田)」という仙台は、2点を奪われたあとに引き締めて蜂須賀のクロスなどからチャンスを作ったものの、守備を固める神戸は崩れなかった。
上位対決を制した神戸が、唯一の3連勝で首位に立った。(板垣 晴朗)