らしくない大宮。安易な失点で開幕3連敗
ここまで無得点、そして未勝利。喉から手が出るほど勝利の欲しい状況はどちらも同じ。その中で先手を取ったのは、アウェイチームの磐田だった。
試合開始早々、大宮はムサエフの攻め上がりに対してファウルを犯し、ゴール前約20mの距離でFKを与えてしまう。名手・中村俊の放ったキックは壁の間隙を縫ってゴールネットを揺らした。
早めに反撃に出たい大宮だったが、リードを得た磐田が落ち着いて自陣に構え、中央を閉じてきたことで攻撃は散発になってしまう。「相手があれだけ引くディフェンスをしていたのも、勝っていたからこそでもある。自分たちが勝っていればもっと相手を引き出して攻撃できていたと思うし、あの失点は本当に痛かった」(江坂)
思うような攻撃が繰り出せないまま前半を終え、後半の挽回を期した大宮。しかし、またしても開始早々の47分に失点を喫してしまう。ロングボールに対して菊地と川又がもつれ合うと、最終的には川又に抜け出されて痛過ぎる2失点目。その後は迫力を持って反撃に出たものの、途中出場の清水が1点を返すのが精一杯で、磐田に今季初勝利を献上。大宮は開幕3連敗となってしまった。「簡単に言うと、この3試合、同じ形でやられている」渋谷監督は試合後の記者会見でそう語った。先制されるまではある程度仕方がないとしても、1点差の状況も維持できず、あまりにも安易な形から痛恨とも言える2失点目を喫する。我慢強く勝ち点を重ねた昨季とはあまりにも対照的な戦いぶり。勝つためには何が必要なのか、もう一度見つめ直して次節・甲府戦に向かわなければならない。(片村 光博)