劇的な逆転劇。それは、リカルド・ロドリゲス監督の采配から始まった。
序盤は徳島ペース。だが、長崎の効果的なプレッシャーを受けて決定機にまでは至らない。すると案の定、こういう展開になると守備が機能しているチームに得点が生まれる。41分、田代のロングフィードに抜け出した幸野が見事なボールコントロールで先制ゴール。徳島にとってはもったいない失点だった。
しかし、後半頭からロドリゲス監督が動く。石井と大淳を下げてカルリーニョスと島屋を投入し、フォーメーションも4バックへ変更。ダブルボランチにしたことに加え、カルリーニョスの存在で中盤に厚みが増してゲームを支配し始める。すると、前線に入った島屋も期待に応える。57分、絶妙な動き出しと精度の高いクロスで渡の同点ゴールを演出。その後も徳島ペースは続き、61分にはFKのチャンスから渡が再び得点を挙げて逆転。味方のアシストもさることながら、渡の並外れた得点感覚も見事だった。そして、終了間際にはカウンターから島屋がPKを獲得し、移籍後初ゴールを決めて試合を決定付けた。
昨季はシーズン終盤まで逆転勝利のなかった徳島。しかし、今季は早速その違いを見せた。(柏原 敏)